相続が発生すると、
「借金があるかもしれない」
「手続きが大変そう」
といった理由から、
相続放棄を選択される方もいらっしゃいます。
では、
相続放棄をした人がいる場合、自動車の相続はどうなるのでしょうか。
相続放棄とは「最初から相続人でなかった」ことになる
相続放棄は、
家庭裁判所に申述が受理されることで成立します。
この手続きが完了すると、
その人は法律上、
最初から相続人でなかった
ものとして扱われます。
つまり、
- 自動車を含む一切の財産を引き継がない
- 名義変更の手続きにも関与できない
という扱いになります。
相続放棄をした人は、自動車を引き継げない
よくある誤解として、
「借金だけ放棄して、車はもらえますか?」
という質問があります。
しかし、
相続放棄は一部だけを選ぶことはできません。
- プラスの財産(車・預貯金)
- マイナスの財産(借金)
すべて含めて放棄する制度です。
👉
相続放棄をした人が、車を取得することはできません。
相続放棄があると、誰が自動車を相続する?
相続放棄をした人がいる場合、
- その人を除いた相続人で
- 改めて相続関係を整理する
必要があります。
たとえば、
- 子の一人が相続放棄 → 他の子が相続
- 配偶者と子全員が放棄 → 次順位(親・兄弟姉妹)へ
というように、
相続人の範囲そのものが変わることもあります。
自動車の名義変更で必要になる書類
相続放棄が関係する場合、
名義変更の際には通常の書類に加えて、
- 相続放棄申述受理通知書(写し)
の提出を求められることがあります。
👉
「放棄したはずなのに書類が足りない」
という相談は、実務ではとても多いです。
勝手に使い続けると問題になるケースも
相続放棄を検討している段階で、
- 被相続人の車を使い続ける
- 売却や廃車をしてしまう
と、
相続放棄が認められなくなる可能性があります。
自動車は「財産」と評価されるため、
取り扱いには注意が必要です。
行政書士がサポートできること
相続放棄が絡む自動車の手続きでは、
- 相続人の再整理
- 手続きの可否の判断
- 必要書類の整理
- 名義変更・抹消登録のサポート
が重要になります。
「放棄した人がいるけれど、どう進めればいいか分からない」
という段階からでも、状況整理のお手伝いが可能です。
まとめ|相続放棄があると、車の手続きは複雑になりやすい
相続放棄がある場合、
- 相続人の範囲が変わる
- 書類が増える
- 手続きの順番を間違えると止まる
といったことが起こりやすくなります。
自動車の相続をスムーズに進めるためには、
相続放棄の有無を最初に整理することがとても大切です。

