自動車の相続。遺産分割協議成立申立書のことを詳しく知りたい

自動車の相続

自動車を相続するときには遺産分割協議書を用意しなければならないケースが多くあります。

しかし、例外的に遺産分割協議書を用意しなくてよいこともあります。

今回はその例外のひとつである遺産分割協議成立申立書いさんぶんかつきょうぎせいりつもうしたてしょについて詳しくお話します。

この記事はゆめのほし行政書士事務所が作成しました

自動車(普通車に限ります)の相続手続きでは遺産分割協議成立申立書いさんぶんかつきょうぎせいりつもうしたてしょというものが存在します。

その名前の通り、遺産分割の協議(話し合い)が成立したことを申し立てる書類です。

この遺産分割協議成立申立書を用意することができれば、例外的に遺産分割協議書を用意しなくても車検証の名義を変更することができます。

遺産分割協議成立申立書の例

しかし、この遺産分割協議成立申立書を用意するためには、相続する自動車の価格が100万円以下であることを確認できる査定証書または査定価格を確認できる資料の写しを添付しなければなりません。

前述の通り、相続する自動車の価格が100万円以下であることを確認できる査定証書または査定価格を確認できる資料の写しを添付しなければなりませんでした。

それでは、自動車の査定証書はどこで手に入るのでしょうか。

査定価格はどうやって確認できるのでようか。

中古自動車査定士により査定証書は入手することができます。

しかし、どこの自動車販売店にでも中古自動車査定士がいるわけではありません。

(一財)日本自動車査定協会(JAAI)に所属していて、中古自動車査定業務実施店という看板を掲げているお店に中古自動車査定士はいます。

そこで自動車の査定を受けることはできますが、自動車販売事業者はあくまで自動車を下取りするためや割賦販売契約の解約時における引取車両のために査定を行っています。

相続する資産としての自動車の評価とは目的が外れてしまいます。

また、自動車販売事業者が行っている査定には各社ごとに設定された基本価格があるため、査定価格も各社ごとに異なります。

やはり自動車を下取りしたり引き取りするための査定であることがわかります。

中古車の相場価格を記載している雑誌が(一財)日本自動車査定協会より発行されています。

シルバーブックやイエローブックと呼ばれています。

これらの価格ガイドブックにて自動車の査定価格を知ることができます。

しかし、自動車はそれまで使っていた人や使われ方によって違う車歴を持っています。

価格ガイドブックでは、1台1台状態の違う自動車を正しく評価するには査定には向いていないことがわかります。

(一財)日本自動車査定協会(JAAI)では、査定協会の定める基準にもとづき、1台1台の自動車を実際に確認する個別査定が行われます。個別査定の終了後に所定の査定書が発行されます。

(一財)日本自動車査定協会(JAAI)では、中古自動車の公正な価格・機能の査定等を行う事を目的として業務を行っているため、資産しての自動車の評価を受けることができます。

相続する自動車の査定価格を知ったり、査定証書の発行を受けたいときには、査定協会の査定を受けることが手続きの目的と一致します。

今回は遺産分割協議成立申立書と自動車の価格を証明する方法についてお話しました。

弊所は名古屋市内在住の方を対象に自動車の手続きを行っている行政書士事務所です。

自動車の相続でお困りのときにはご相談下さい。

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