親や家族が亡くなり、
「車の名義変更をしなければ」と思ったとき、
まず頭に浮かぶのは
車検証の名義変更かもしれません。
しかし相続が関係する場合、
名義変更の前に確認しておいた方がいいことがいくつかあります。
とくに見落とされやすいのが
車庫証明との関係です。
相続した車は、すぐ名義変更できるとは限りません
相続の場合、
車は「遺産」の一部として扱われます。
そのため、
- 誰が車を引き継ぐのか
- 相続人全員の合意があるか
といった点が整理できていないと、
名義変更の手続きに進めないケースがあります。
この段階で
「とりあえず名義変更だけ先に…」
と進めてしまうと、
後から手戻りが発生することも少なくありません。
車庫証明が先に必要になるケースがあります
普通の名義変更では、
車庫証明は「そのあと」で考える方も多いです。
ですが相続の場合、
- 相続人が別の場所に住んでいる
- 車を使う人が変わる
- 駐車場の名義や場所が変わる
といった事情から、
名義変更前に車庫証明を確認・取得した方がよいケースがあります。
特に、
- 実家の駐車場を使わなくなる
- 月極駐車場を新たに契約する
こうした場合は、
順番を間違えると手続きが二度手間になります。
相続で車庫証明が必要になるケース
相続した車の名義変更にあたって、
次のような場合は
車庫証明の確認や取得が必要になることがあります。。
- 相続人が別の住所に住んでおり、
車を保管する場所が変わる場合 - 実家の駐車場ではなく、
新たに月極駐車場を利用する場合 - 車を使う人が変わり、
使用の本拠の位置が変わる場合
これらに当てはまる場合、
名義変更の前に
車庫証明の手続きを確認しておくことで、
後戻りを防ぐことができます。
普通自動車と軽自動車で手続きが異なる点にも注意
相続した車が普通自動車の場合、
名義変更の前に
車庫証明の取得が必要になるケースがあります。
一方で、軽自動車の場合は、
名義変更を行ったあとに
保管場所の届出を行うのが原則です。
この違いを知らないまま進めてしまうと、
- 先に動いたつもりが手続きが止まる
- 書類を作り直すことになる
といったことが起こりやすくなります。
相続が関係する場合は、
「普通車か軽自動車か」によって
進め方が変わる点にも注意が必要です。
よくあるつまずきポイント
実務でよくあるのは、次のようなケースです。
- 車庫証明を取ったが、名義が合わず取り直しになった
- 名義変更後に、車庫の条件を満たしていないことが判明した
- 相続関係の書類が足りず、警察署・運輸支局を行き来することになった
どれも
「少し立ち止まって確認していれば防げたこと」
である場合がほとんどです。
自分で進めることもできますが
相続と車庫証明の手続きは、
ご自身で進めることも可能です。
ただ、
- 相続関係が単純でない
- 家族間で話し合いが必要
- 平日に何度も役所へ行くのが難しい
このような場合、
どこまで自分でやるかを考えることも大切です。
手続きを進めること自体よりも、
「判断を間違えないこと」が重要になる場面もあります。
当事務所が大切にしていること
当事務所では、
- まず状況を丁寧にお伺いし
- 今、何を優先すべきか
- 急がなくてよい部分はどこか
を一緒に整理するところから始めています。
相続の手続きは、
早さよりも順番と確認が大切です。
「名義変更をしなければ」と焦っているときこそ、
一度立ち止まって考えることで、
結果的に負担が軽くなることもあります。


